新着情報
2016.11.15
イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」に伴う注意喚起
在インド日本国大使館 11月14日発表
ポイント
- 11月20日(日)頃は,イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」に当たります。このような宗教行事はテロの標的となりやすいことから,行列や集会等の関連行事には不用意に近づかないようにしてください。
- この期間中やその前後に海外に渡航・滞在される方は,テロ事件等不測の事態に巻き込まれることのないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。
詳細
- 本年11月20日(日)頃は,イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」(地域によっては「チェヘラム」とも呼ばれる)に当たります。このような宗教行事はテロの標的となりやすいことから,十分な警戒が必要です。 「アルバイーン」は,預言者ムハンマドの孫フサインが殺害されたとされる命日(「アーシューラー」)から40日目に実施される喪明けの儀式で,シーア派イスラム教徒にとって重要な宗教行事のひとつです。「アルバイーン」に際して,シーア派イスラム教徒はモスク等に集まり,フサインの「殉教」を追悼します。
- テロの脅威に関しては,現在のところ,「アルバイーン」に際してテロの実行を呼びかける声明などは確認されていません。しかしながら,近年,サウジアラビア等の湾岸諸国においても,シーア派住民の多い地域でシーア派関連施設を狙ったテロ事案が増加しています。本年10月の「アーシューラー」期間中にも,アフガニスタンやイラクにおいて,「アーシューラー」の行事を標的としたテロが複数発生しています。また,本年1月,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は,その機関誌「ダービク」で,シーア派に対する攻撃を扇動する主張を行っています。これらを踏まえ,テロに対する注意を強化する必要があります。
- つきましては, 「アルバイーン」期間中やその前後に海外に渡航・滞在される方は,従来以上に安全に注意する必要があることを認識し,具体的に以下の点に留意してください。
●外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,治安情勢等,渡航・滞在先について最新の関連情報の入手に努める。
●テロ,誘拐等の不測の事態に巻き込まれることのないよう,特にテロの標的となりやすい場所(モスク等宗教関連施設,政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設,公共交通機関,観光施設,デパートや市場等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる。
●行列や集会等の「アルバイーン」に関わる宗教行事には,不用意に近づかない。 - 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。 さらに,渡航・滞在先の国・地域において緊急事態が発生した場合,メールアドレス等を登録されている場合には,外務省から随時一斉メール等により最新の情勢と注意事項をお伝えしています。
3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。
(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# )
(参考広域情報・スポット情報)
- 「イスラム過激派組織「ISIL(イラクとレバントのイスラム国)」指導者の声明発出に伴う注意喚起」(2016年11月4日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C295.html - 「イスラム教シーア派の宗教行事「アーシューラー」に伴う注意喚起」(2016年10月5日)
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C268.html
(問い合わせ窓口)
外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903
(外務省関連課室連絡先)
- 外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047 - 外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140 - 外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版) - 在インド日本国大使館
電話:(代表)+91-11-4610-4610